【5つの得する出発時期とその理由】オーストラリアワーホリ&留学
ワーキングホリデーに出発する時期のお勧めは?と、よく聞かれます。
今回は5つのポイントを紹介し、ここは外したほうがいいよ!という時期もお伝えします。
【記事更新日】2022年12月14日
もくじ
出発者が一番多いのは4月
出発者数の月別集計をとってみた結果
延べ3,000名の出発者を対象にワーホリや留学に出発する月の集計をとってみました。
- 1月: 4.1%
- 2月: 6.5%
- 3月: 12.2%
- 4月: 16.7% (1位)
- 5月: 9.3%
- 6月: 5.5%
- 7月: 5.3%
- 8月: 2.7%
- 9月: 13.8% (2位)
- 10月: 12.6% (3位)
- 11月: 7.8%
- 12月: 3.5%
4月に出発する方が最も多く、9月、10月、3月が10%を超えています。
3月に会社を退職して4月に出発、また、2月~3月に卒業した学生や、大学を休学して行く方が3月~4月にかけて出発することが多く、この結果に結びついています。
9月や10月に出発者が多いのは、大学を後期から休学して行く方、内定が決まった大学生が来年春の入社時期まで行く方、そして8月は航空券が高いので9月出発を選択する方が多く、この結果に結びついています。
また、以下の季節的な要因も考えられます。
気候の良い時期を狙う
オーストラリアの気候や季節で考える
オーストラリアと日本の気候は真逆。
オーストラリアを春夏秋冬に分けるのであれば、10月~12月が春、1月~3月が夏、4月~5月が秋、6月~9月が冬です。
南北に広いオーストラリアは地域により気候が大きく異なりますが、冬が終わり、春先の暖かくなりだす頃に行きたいなら10月以降がお勧めです。
南部に位置するシドニーやメルボルンは10月でも朝晩はけっこう寒いですが、日中はシャツ一枚でも過ごせるような気候への移り変わります。
ブリスベン、ゴールドコースト、サンシャインコースト、バイロンベイなど、中央部に位置する地域では、9月下旬にもなれば日中は半袖でも過ごせる気候になります。
北部のケアンズに限っては9月初旬から日中は半袖でも過ごせ、天気がよく暖かい日であれば海やプールにも入れるくらいです。
9月や10月に出発者が多いのは、これらオーストラリアの気候も関係しています。
逆に言えば・・・
日本が暖かい時期に出発するとオーストラリアは寒く、例えば4月の出発者が多いですが、4月のオーストラリアは秋の入り口、5月以降は徐々に冬場へとむかい寒くなります。
4月後半でも北部のケアンズ、中央部のブリスベンやゴールドコーストはまだ暖かいですが、4月後半~5月初旬にシドニーやメルボルンに到着すると「思っていたより寒い!」という感想が必ず届きます。
日本人が少ないシーズンを狙う
語学学校に日本人が少なくなる頃を見計らう
語学学校に通う場合「できるだけ日本人が少ない方がいいな!」と思いますか?
であれば、そもそも日本人が少ない学校を選ぶか、5月後半~6月後半に出発して学校に通いだすことを勧めます。
前述の集計の通り、3月~4月にかけて出発者が多く、例えば、2023年4月3日に入学した方が3ヶ月間学校に通うと卒業日は6月23日になります。
この辺りのタイミングであなたが入学すれば、3月~4月に入学した日本人学生さんの多くは卒業しているか、近く卒業を予定しているかのどちらかです。
統計でいうと6月~9月における語学学校の日本人率は確実に下がりますし、在籍する全体の生徒数も1年で最も低い時期になります。
3ヶ月くらい語学学校に通うことを考えている方は、上記の理由により5月後半~6月に出発を考えてみてはいかがでしょうか。
航空券が安いシーズンを狙う
安いのはオーストラリアの閑散期
一昔前は、確実に航空券が安い時期がありましたが、ジェットスター航空など、格安航空の利用が当たり前になった今、GWや年末年始など特定の時期を外せば、いつ出発しても大差はなくなりました。
それでも、オーストラリアがオフシーズンになる6月~9月の間に出発する航空券が一番安くなります。
最安値で比べた場合、オンシーズンとオフシーズンとの差は5,000円~10,000円程度になります。
日本からオーストラリアに行く場合、ジェットスター、カンタス、JAL、ANAが主な航空会社ですが、確実に一番安く買えるのはジェットスター航空です。
ジェットスター航空はケアンズとゴールドコーストに直行便があり、その他、ケアンズかゴールドコーストを経由して、シドニー、メルボルン、ブリスベン行きのチケットも安く買えます。
最安値の目安として、ケアンズとゴールドコーストまでの直行便が4.5万円前後、その他の都市は経由便で6万円前後となり(受託手荷物料も含む)キャンペーン価格でさらに5,000円ほど安く買えることもあるでしょう。
シドニー、メルボルン、ブリスベンに直行便で行きたいならカンタス、JAL、ANAなどがお勧めです。
関空、福岡、札幌などから出発する場合、直行便ではなくなりますが料金は上記とさほど変わりません。
到着時間は遅くなってしまいますが、スクートという格安航空会社がシンガポールを経由してオーストラリアまで安く行けます(2022年12月時点)
アルバイトが探しやすい時期を狙う
10月以降に求人が多くなる
私がケアンズに居たとき、労働ビザでお土産屋の店長として働いていましたが、6月や7月になると毎日のように「アルバイト募集してませんか?」と、ワーホリの方がお店を訪ねてきました。
6月~8月頃のケアンズはアルバイトの求人が少なくなり、飛び込みで仕事の有無を訪ねてくる方が非常に多かったのです。
なぜこの時期にそういう人が多くなるかと言うと・・・
海が売りのケアンズは寒い時期になると観光客が減り、比例して仕事の求人が少なくなるにも関わらず、寒さを逃れて他の都市から温暖なケアンズにやってくるワーホリさんが多いのです!
小さい街のケアンズは働ける場所も限られますが、それでも観光地ゆえに飲食店やお土産屋などで働けることが多いのですが、この時期の求人はすごく少なくなります。
寒さを逃れて温暖なケアンズに来たはよいがアルバイトが探せない人が沢山いて、街で仕事が探せなかったらバナナファームとかファームの仕事を探しています。
オーストラリア全体として言えるのは10月以降に求人が増えます。
シドニーやメルボルンなど、大きな街はローカルをターゲットにした飲食系の求人が沢山あり、あまり季節は関係ありませんが、ケアンズ、サンシャインコースト、バイロンベイなどは気候が暖かくなり観光やリゾート客が多くなる10月以降に求人が増えます。
語学学校を卒業したあと、その街に居残りアルバイトを探したいとか、オーストラリアに到着したら早々にアルバイトに就きたい方はこのポイントは重要です!
近年、フィリピンやフィジー留学を経てオーストラリアに入国し、早々にアルバイトを探す方が多くなっていますが、オーストラリアの求人状況を考え、そこから逆算して計画を立てるのも良いと思います。
住民税を考えて年内に出発する
来年度の住民税を払わずに済む方法
社会人で住民税を払っている方はこれを知らないと損します。
住民税は給料から天引きされており、1ヶ月に支払っている金額を知らない方も多いのではないでしょうか?
住民税は昨年の給与所得に応じて金額が決定し、今年の分を支払います。
例えば、昨年の所得が300万円で、今年に納める住民税は12万円だとします。
その12万円は12回(毎月)に分けて給与から天引きされ、1ヶ月に1万円づつ払い、合計で12万円となります。
そして、仮に3月で退職して4月にワーホリに行く場合は、以下の説明のとおり残りの住民税を自分で納める必要があります。
2023年3月に退職して4月に出発する場合
2023年度に納めた(天引きされた)住民税は1月、2月、3月分のみ。2023年4月~12月の9ヶ月分は自分で納税する必要があります。
出発する前に必ず海外転出届けを出し、税金関連の処理をして、後に送られてくるであろう納付書で住民税を払います。
年内に退職して年明けに出発を考えている場合
年内に退職して、年明けの1月~2月初旬に出発を考えている場合、可能であれば年内中の出発を勧めます。
例えば、2022年12月15日で退職して、年内は日本で過ごし、いろいろと準備を整え、2023年1月に出発しようと考えている方は強引にでも2022年12月31日までに出発した方がお得です!
12月中に出発すれば、来年2023年度の住民税は1円も支払う義務がなくなり、2023年1月1日以降に出発すれば、2023年度の住民税を1年分まるまる支払う義務が生じます。
しっかりお給料を稼いでいれば、いま住民税って1年に10万~20万円くらい払っていませんか?
この金額が浮くか否かって大きいですよね。
切りが良く、12月の退職を考える方も多いですが、11月や12月初旬には退職して、少し余裕をもって12月中の出発が良いかもしれませんね。
この時期はなるべく避ける
スクーリーズ
スクーリーズとは、オーストラリアの高校を卒業する見込みの高校生たちの卒業旅行です。
この記事を書いた2020年で言うとWeek 1(クイーンズランド)が11月21日~11月28日で、この期間のサーファーズパラダイスには近寄らないほうが良いです。
街中が高校生だらけになり、荒れ狂った無法地帯と化し、パーティー、喧嘩、酒、ドラック、ナンパ、なんでも来い!って感じで本当に街が荒れます。
スクーリーズ中のサーファーズパラダイスに滞在したことがありますが、綺麗な街が一変します。
この時期にゴールドコーストにいたとしても、サーファーズパラダイスには近寄らないで下さいね、大変危険です。
イースターホリデー
イースターとは、イエス・キリストの復活祭で十字架にかけられたイエスが3日後に復活したことを祝う祭典のこと。
そして、イースターホリデーといって、日本のゴールデンウィークみたいな感じで、毎年必ず土日を挟み4連休となります。
毎年同じ日ではなく、2021年は4月2日から4連休、2022年は4月15日から4連休、2023年は4月7日から4連休となり、だいたい3月末~4月中旬にかけて4連休の設定となります。
4連休の内の2日間は必ず金曜日と月曜日、この2日間は語学学校に通う人は休校日で授業がありませんし、ホストファミリーもこの時期は旅行を計画していたり、子供が帰省するなどの理由でホームステイ先が探しにくくなります。
上記、スクーリーズやイースターホリデーの期間に行ってはダメ!ってわけではないですが、極力避けるように出発時期の計画を立てても良いと思います。
さいごに
メリットを考えたお勧めの出発月
4月
語学学校に入学する日本人は多いが、逆にワーホリを過ごす同郷・同志の仲間を作りやすい。
6月
オーストラリアはオフシーズン、航空券を安く買えることが多い。
7月
日本人学生の比率が下がる時期、語学学校に通う人には理想的。
9月
語学学校に3~4ヶ月通う人は、年内中に卒業できるので年末年始の長期休校を避けられる。
10月
オーストラリアは春の入り口、気候が良く、求人も増える時期。
11月
どの都市でも暖かく、語学学校にはヨーロッパ系の学生が増える。
12月
来年度の住民税を支払わずに済む。
以上、出発時期を決める参考材料になれば幸いです。
オーストラリアはうまく地域を選べば、1年間ずっと温暖に過ごすことができます。
寒くて家に閉じこもるより、アクティブに動ける暖かい時期の方が出かける機会も増えるし、ビーチで遊べたり、オーストラリアの国民食?でもあるBBQも頻繁にできるでしょう。
南国のオーストラリアは暖かいに限ります!
と、個人的に思っています。